夜、ロンとハリーとハーマイオニーは談話室から寮の部屋へと戻った。
「それじゃあ、お休みなさい。二人とも」
「うん、お休み。ハーマイオニー」
途中で女子寮と男子寮で分かれるために立ち止まり、軽く声をかけあった。
そしてロンとハリーは二人になった。
「………」
「………」
仲直りしたばかりなので、お互いに少し恥ずかしがっているのか、
寮の部屋につくまで、会話はなかった。
そして、寮につくと寝ているネビルたちを起こさないように、ロンのベッドの上に二人は乗った。
そしてカーテンを閉めて、そこでやっと二人は息を吐いた。
「ハリー…」
ロンは今までの寂しさを埋め合わせするかのように、ハリーをギュッと抱きしめた。
ここ数日、二人とも素直になれずに、すれ違いばかりを繰り返していたのだ。
「ホントごめんよ。僕、僕は…」
「ロン、もういいんだ。水に流すってことにしたじゃないか」
「でも…―――」
煮え切らない気持ちから、ハリーはそっとロンの唇にキスをした。
触れるくらいの軽いキスだったけど、ロンの言葉を止めるには十分すぎるくらい効果があった。
「ハリー!」
抱きしめたまま、ベッドの上にハリーを押し倒した。
「ロン…僕、ずっと寂しかったよ。ここしばらく、君に触れなくて」
「僕だって…」
「馬鹿だったんだよ、僕たちは。一番大切なものは、無くさないと分からないんだ」
今度はロンからハリーにキスを落とす。
先ほどのものより、ずっとずっと長いディープキス。
「あんなに君とずぅっと一緒だったのに、僕はそれの重要さに気づいて無かったんだ」
「ロン…」
「だから、目先の嫉妬心だけであんなこと言ったりして」
「ロン!」
自分の上にいるロンの頬をパシッと軽く叩いた。
「今はそんな話聞きたくない。僕は…今君と一緒の時を過ごせることが大切なんだ」
「―――ハリー」
再びキスを落としながら、ロンはハリーの服に手をかける。
「ハリー…いいのかい?」
「何で今更聞くの?初めてじゃないんだから…」
「うん…そうだね」
二人は、数日間の隙間を埋めようと、熱く熱く抱き合った。
「おはよう!」
次の日の朝、グリフィンドールの談話室にハーマイオニーがいるのに気がついた。
少し寝過ごした二人は、てっきり先に行っているものかと思っていた。
「私が仲直りしたばかりの二人を置いて先に行くわけないじゃない」
「どうして?」
「だって…また喧嘩してたりしたら嫌だもの」
ハーマイオニーの言葉に、ロンとハリーは顔を見合わせて、そして笑った。
「な、なによ」
「あはは…ご…ごめん…心配してくれてありがとう」
「僕たち、もう心配いらないさ。ね、ハリー」
「うん」
ハーマイオニーはその言葉を聞いて、すっかり安心したのか、ホゥッと息を吐いたのだった。
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書いた後、自己嫌悪…
おかしいなぁ…ネタの時点では完璧(爆)だったはずなのに
なんて中途半端なロンハリだ。
きっと、書いているときに、えろに進むかどうかで葛藤した結果、
こんな作品ができあがってしまったと。
一応アズカバン記念で…でも、これは炎のゴブレットの話ですけど。
これからハリポタも徐々に増やしていこうかな。
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